フッ素って本当に危ないの?
── 正しく知って、家族みんなで始めるむし歯予防


埼玉県・志木駅から徒歩10分。住宅街にあるはせがわファミリー歯科では、「家族で通える予防歯科」を大切にしています。 最近、「フッ素って体に悪いって聞いたけど」「子どもに使って大丈夫なの?」というご相談を受けることが増えています。

SNSやネットの情報に不安を感じる方も多いかもしれませんが、どうぞご安心ください。 私たちが予防処置で使用しているのは、安全性と効果が世界的に認められた「フッ化物」という成分です。

今回は、この「フッ素」と「フッ化物」の違いや、当院でおすすめしている予防ケアについて、わかりやすくご紹介します。

 

フッ素でむし歯予防

 

「フッ素」と「フッ化物」は別物です

まず知っていただきたいのは、「フッ素(F)」と「フッ化物(fluoride)」はまったくの別物だということです。

  • フッ素(F単体では毒性のあるガス。生活で直接使うことはありません。
  • フッ化物フッ素がナトリウムやカルシウムと結合した安定した物質で、歯みがき粉や歯科の予防に使われます。

つまり、市販の歯みがき粉や歯科医院で使う「フッ素」は、実はフッ化物=安全に使える成分なんです。

 

フッ化物の3つのはたらき

フッ化物には、以下のようなむし歯予防効果があります:

  1. 歯を酸に強くする(耐酸性の向上)
  2. 初期むし歯の修復(再石灰化)
  3. むし歯菌の働きを抑える(抗菌作用)

「できるだけ歯を削りたくない」「子どもの歯を健やかに守りたい」 そんなご家族の願いに応える、頼れる味方です。

 

北欧が実証した「予防ケア」のちから

スウェーデンやフィンランドでは、フッ化物の使用が国家レベルで推奨されています。 1970年代には日本以上にむし歯が多かったスウェーデンですが、学校でのフッ化物洗口やフッ化物入り歯みがき粉の普及によって、今ではむし歯はまれな病気とまで言われる国になりました。

WHO(世界保健機関)や日本の厚労省も、フッ化物の活用を強く推奨しています。

予防歯科

 

大人も子どもも、フッ化物ケアを

大人の方へ: フッ化物1,450ppm配合の歯みがき粉を使いましょう。再石灰化・抗菌作用に優れ、むし歯リスクの高い方に特におすすめです。

お子さまには: 年齢や発育に応じた使用量と濃度で、安心して使えます。

年齢 濃度の目安 使用量
0〜2 500〜1,000ppm 切った爪程度
3〜5 1,000ppm グリーンピース大
6歳以上 1,000〜1,450ppm 2cm程度(大人と同様)

※うがいができるようになってから使用するのが目安です。

 

富士通「デカゴン」で視覚的に理解

はせがわファミリー歯科では、富士通の「デカゴン」というツールを用いて、むし歯や歯周病のなりやすさをデジタルでわかりやすく説明しています。

お子さんの仕上げみがき指導から、大人の生活習慣の見直しまで、ご家族単位での予防をサポートするのが当院の強みです。

富士通「デカゴン」

 

地域のかかりつけ医として

当院には、経験豊富な歯科衛生士が常時在籍しており、患者さん一人ひとりに合った丁寧なケアを提供しています。 正しい知識とケアで、「歯を削らない予防歯科」を、ご家族そろって始めてみませんか?

ご不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。