泡立ちの良い歯磨き粉は避けよう
—泡よりも「確実に磨ける」歯磨き粉を選びましょう —


こんにちは、はせがわファミリー歯科です。
当院は、志木駅南口から徒歩10分。土日診療・駐車場完備・バリアフリー対応で、
小さなお子さまからご高齢の方まで、家族みんなが安心して通える予防歯科医院です。

今回は、毎日の歯磨きに欠かせない「歯磨き粉」選びについてお話しします。
実は泡立ちの良い歯磨き粉には、ちょっとした落とし穴があるのをご存じですか?

泡立ちが良いと、磨いた気分になりやすい
歯磨き粉の泡がたくさん立つと、すっきりした気分になりますよね。
でもその爽快感が曲者。泡で口の中がいっぱいになると、
まだ磨き残しがあるのに「もう磨けた」と錯覚してしまうことがあります。

特に、歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側などは、
泡が多いほどブラシが届きにくくなる傾向があります。


泡の正体は「発泡剤」
多くの歯磨き粉に使われているラウリル硫酸ナトリウム(SLS)などの発泡剤は、
洗浄力が強く、粘膜への刺激が出ることもあります。
口内炎ができやすい方や、ドライマウス(お口の乾燥)がある方は、
刺激の少ない低発泡タイプ
無発泡タイプの歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。


予防歯科では「低発泡+フッ化物入り」がおすすめ
泡が少ないと、どこを磨いているか見えやすく、
歯ブラシの動きをコントロールしやすくなります。
また、フッ化物(フッ素)が歯の表面に長くとどまり、
再石灰化(歯の修復)を助ける効果も高まります。

 
年齢別のフッ化物濃度と使用量
(2023年・4学会合同推奨:日本口腔衛生学会/日本小児歯科学会/日本歯科保存学会/日本老年歯科医学会)

年齢

推奨フッ化物濃度

使用量の目安

備考

歯が生えてから2

9001,000 ppmF

米粒程度

12 mm

飲み込まないよう保護者が管理

35

9001,000 ppmF

グリーンピース程度

(約5 mm

保護者が仕上げ磨きを

6歳〜成人・高齢者

1,4001,500 ppmF

歯ブラシ全体

(約1.52 cm

12回の使用が効果的

フッ化物濃度は9001,500 ppmF(=約0.090.15%)が目安です。
虫歯リスクが高い方には、歯科医院で2,8005,000 ppmF
の高濃度タイプを使うこともあります。

歯磨き粉を選ぶときのポイント

・「低発泡」または「ノンフォーム」と書かれたものを選ぶ

・フッ化物濃度(ppmF)をチェックする

・刺激が少なく、研磨剤が控えめなタイプを選ぶ

 歯科衛生士からのアドバイス

泡立ちの良さは気持ちよさであって 磨けている” とは限りません。
はせがわファミリー歯科では、低発泡タイプ+適正なフッ化物濃度の歯磨き粉をおすすめしています。

毎日の歯磨きを、「磨いた気分」から「本当に磨ける」時間に変えていきましょう。
小さなお子さまからご家族全員で、一緒にお口の健康を守っていきましょう。

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